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2007/04/18 

ボンガンストーンとハーモニーレイク  -ボンガンミン02-
 

 ボンガンミンの南北を走るこだま山脈にそって南へ下っていく。空飛ぶ歌イカが誘導しているようないないような、ずっと前を飛んでいる。黄色いアタマの筒(?)から音楽が流れて、五線譜のような糸を空中に描いていく。すごいパフォーマンスだなあとひたすら感心。ピンクのかいじゅうトラムは道すがら、私にガイドをしてくれる。「こだまのツボに当たったらラッキーさ!」「なにが?」「こだまのツボに当たったらラッキーさ!」なんだかよくわからない。私は当てずっぽうに石を投げてみた。「それじゃないさ。それにはずれたよ」と笑っている。しばらくすると「もうすぐハーモニーレイクだよ」といった。

ハーモニーレイク
南北に走るこだま山脈とハーモニーレイクの間にはたまに「ボンガンストーン」が落ちている。ボンガンストーンに自分の音楽を封じ、その意思をハーモニーレイクに投げ込むことによってボンガンミンの大地に音楽が保存される。

trum

ハーモニーレイクにつくと、サックス奏者のK.Y氏とばったり再会。彼はボンガンストーンを探しているようだったので、私も一緒に探す。
20〜30分もしないうちにそれらしい石が見つかった。美しい石だった。
stone
彼はさっそくとっておきの曲を吹いて石に記憶させた。そしてハーモニーレイクの真ん中に投げ込んだ。とってもうれしそうだった。でもほどなくして彼は思い直した。「とっておきの曲じゃなくてよかったんだ、きっと」。そして即興でサックスを吹きはじめた。おそらくこの場でなければ生まれなかった音なのだろう。心地良く大地に響いていた。


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