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2007/04/27 

ケチュチュ国立公園  -キチュケチュカチュ02-

 ケチュチュ国立公園〜キチュケチュカチュ北端にあることからも、はるか古代より宇宙との交信をつとめていたことがよくわかる国立公園。ナンジャーレコードがパジャマジャ遺産。

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パジャマジャ原始時代の通信役。今でも時折しゃべるそうなので、わたしは適当に鼻歌でもうたって待つことにした。しばらく反応がなかったけど、くしゃみをしたら「ぼちぼち、ボードでもとっかえて転送速度を上げてみるか。ペクシッ」とひとり言を言った。「地球も光通信になったよ」と返すと「あっはっはっは! それは甘酸っぱそうだな」と変な返事が返ってきた。ボンガンミンでもらった"なかなか減らないクッキー"をかじると、目がにゅ〜と伸びてきてあっさり横取りされてしまった。「昔はパジャマジャ星ってどんなだったの?」「どんなってどんなこと? イミわからん」わたしのポケットを覗き込む。クッキーが目当てのようだ。「だから、昔もよかったの?」そう聞くとブホっとせき込んで「へ〜〜んなことを聞くんだのう。そんなのイミないイミない! 地球人は時間の箱をもっているのかい。だいだい……もう1枚そのクッキくれくれ」。この地に来てはじめてまじめな問答が成立している!わたしはクッキーをもう1枚あげて続きを聞いた。イメージ「だいたい…なに?」「は?? だいたい? なにかなそれは」「だから〜〜、言いかけていたでしょ、地球人は…って」「おお!そうそう…だいたいな、昔はよかったなんて、その昔の時点で、今は良いぞって思っていたのかっていうことじゃわい。つまらん、つまらん、そんな話」「う〜〜ん…?」「それよりこのクッキはボンガンミンのものじゃろう、すばらしい! 今、はやりの音楽が聞こえてきたぞ〜」。そういって電話機のようなおじいさん(?)は目をつぶってリズムをとり始めた。わたしはポケットをさぐり、まだあと3枚あると確認してその場をあとにした。

ケチュチュ国立公園を散歩しながら、時間について考えた。ここパジャマジャ星と地球では時間の捉え方が少し違うような気がする。「昔はよかったな」というセリフは地球ではよく聞くし、わたしもつい言ったりもする。たしかに何かおかしいような気もするけど、それ以上なかなか考えられなかった。

イメージナンジャーレコード
よその星にパジャマジャ星のことを伝えるためのレコード。この星のいろいろが記録されているというのは非常に興味深いが、どうやって中身を知るのかわからない。 聞いても「分かりきったことさ〜」と返ってきた。
キチュケチュカチュにいる人はなんでも悟ったような言葉をふざけてしゃべる感じだ。生真面目なタイプの人間はちょっとムカつくかもしれない、などと考える。





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